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精霊祭前夜 

★サイト★ 古茶の庵 

「精霊祭前夜」 (完結)  作者 古茶様

 魔術師のパルミアと言えば極悪非道でどんな仕事もこなすかわりに莫大な報酬をもぎとっていくなど、その他にも様々な噂がつきまとう悪名高い魔女。

 仕事嫌いではあるが生活の為の蓄えが尽きてしまった彼女はとある依頼を引き受ける。それは眠ったまま目覚めぬ王子を助けて欲しいという切実な依頼だった。

<感想>

 しっかりと芯の通った小説を読ませていただきました。恋愛ではなくコメディでもなく、筋の通ったファンタジー小説だと実感しました。完結済みです。
 大筋で見るとシリアスな物語です。けれどあまり暗さは感じさせない。主人公のパルミアは世間では様々な噂をされている魔女だけれど、実際のところ本人はまだ歳若く、幼ささえ残る少女。そんな彼女と彼女に仕える精霊たちとの会話が明るく賑やかなのでそれらを感じさせないのかもしれません。

 パルミア自身の性格は生意気で居丈高に見える所もあったけれどーそれは彼女が生きてきた過去にも関係すること、それがなくても年相応のすこし生意気な可愛らしい少女に見えました。
 それよりも、作中で語られる醜悪な人間の感情の方が何倍も苛立ちました。物語にのめりこんでいくと目障りでしょうがない。悪役なんていつだって鬱陶しいことこの上ないけれど。

 こちらの物語は内容も構成も、とても上手にまとめられていたと思います。陰謀に巻き込まれながらもまわりの人間とともにそれらに立ち向かっていく。終幕まで飽きずに面白く読ませていただきました。長編となっていましたがそれほど長くはありません。難しい物語ではなく、剣と魔法があって(主に魔術がメインだけど)妖精も存在する、作者さまの考えられたファンタジーの世界が広がっていました。彼女を支えてくれる精霊も彼女の知己も依頼人も、みんながパルミアを助ける為に動いていた。人を大切に想う力って本当にいい。

 ストーリーとしてはシリアスだけれど、主人公含めてまわりが良い性格をしているので楽しく読むことができました。最後は彼女に仕える妖精たちが美味しい所を持っていってくれたし(笑)
 完結していますが、彼女が活躍する他の物語も読んでみたいと思いました。その他にもこちらのサイトさまは完結されいる小説がたくさんありましたので気になるのは読んでみたいと思います。「精霊祭前夜」という題名も綺麗な響きで素敵ですよね。もちろん題名だけでなく、物語の中の「精霊祭」に関する描写もさまざまな色彩が目の前にあふれるようで、美しかったです。

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