FC2ブログ

十二国記 「風の海 迷宮の岸」 

風の海 迷宮の岸〈上〉 十二国記 講談社X文庫―ホワイトハート
小野 不由美
4062551144


風の海 迷宮の岸(下) 十二国記 講談社X文庫―ホワイトハート
小野 不由美
4062551209


十二国記シリーズ二作目「風の海 迷宮の岸」上下巻

 「月の影」とは舞台が変わって、十二国ある中の四極国のうちのひとつ、戴(たい)国。戴の麒麟「泰麒(たいき)」が主人公のお話で陽子がこちらへ来る何年も前から物語は始まる。

 「戴国」の麒麟だから、泰麒。麒麟の生まれは、蓬山と呼ばれる女仙が住まう土地の捨身木に卵果が実り、文字通りそれは卵でその卵果から麒麟は生まれる。だがある日その実った戴の卵果は、蓬山を襲った突然の蝕に巻き込まれ、はるか遠い蓬莱(こちら側の世界)に流されてしまった。泰麒は、「麒麟」だという自覚はないまま、日本で人間の「高里 要」として日々を送ることになるが、やがて迎えにきた女怪と共に、十二国の世界へ戻ることになる。人間として育ってきた泰麒には、蓬山での生活は不慣れな事も多かったが、次第にその環境にも慣れてきて、己の為す役割を考え始める。

 民は麒麟に己を見出してもらうため、長い苦難に満ちた旅をして蓬山に昇山する。昇山して麒麟と対面し王足り得るかどうか見定めてもらう。麒麟は天命を受けて、王を選ぶ。王を選んだ後は、王と共に国を支えていく。しかし天命とは?どうやって、王を選ぶのか。
 麒麟として自覚も無く、また人間時の姿ではなく本来の「麒麟」に戻る「転変」もまだ出来ない。その中で、泰麒は一人の昇山者と対面し……。

 人間の年齢ならばまだ10歳という年齢の、泰麒。幼い彼の苦しみや迷い、葛藤が物語には綴られていて、その姿に涙を零しそうになる。彼が妖魔を折伏させる場面は手に汗を握った。
 泰麒は人間として育った経緯もあるし、日本では辛い生活が続いていたからか、常に周囲の目を気にしていて臆病になり、性格も内向的で前半は読みながら正直イライラしたこともあった。後半も多少は続いていくけどーー彼も少しずつ変わっていく。

 泰麒の成長物語です。彼は、王となるべき者を見定る事ができるのか。


 もどかしい所もあったけど、でも彼、泰麒はすごく愛らしい存在。優しく思いやりがあって、人間として生まれ育った感情があちこちに垣間見れる。十二国記で、「泰麒」ファンは大勢いると思う。残念ながら私はいちばん好き、という訳ではないですが^^;シリーズ二作目、この世界にさらに惹き込まれました。

コメント

コメントの投稿















管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

この記事のトラックバックURL
http://2008niko.blog75.fc2.com/tb.php/39-cdcff9b8

skin presented by myhurt : BLOG | SKIN
  
copyright © 2005 ★おすすめオンライン小説紹介★ all rights reserved. Powered by FC2ブログ