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十二国記 「風の万里 黎明の空」 

風の万里 黎明の空〈上〉十二国記 講談社X文庫―ホワイトハート
小野 不由美
4062551756


風の万里 黎明の空(下) 十二国記 講談社X文庫―ホワイトハート
小野 不由美
4062551780


 十二国記シリーズ四作目「風の万里 黎明の空」上下巻。こちらもシリーズの中では大人気の作品です。私も大好き。

 今度の舞台は再び景王・陽子の国、慶に戻る。即位から数年後、陽子は自分の不甲斐無さを嘆いていた。こちらの世界で生まれ育った訳では無い彼女は、こちらの事がわからない。意見を求められても何かを問われても答えることが出来ず、官吏たちには蔑ろにされ己への情けなさで苦しむ毎日だった。そして彼女は決断する。この世界の理を知る為、内情を知る為に市井に降りて学ぶことを。
 一方、100年ほど前に蓬莱(日本)から流されてきた海客の鈴(すず)は、飛仙に拾われ自らも仙人となるが、幾年にも渡る飛仙・梨耀からの苛め苦行に耐える事が出来ず、同じ蓬莱からの海客、景王なら自分を理解して助けてくれるかもしれないと思い旅に出る。
 そして芳国にて公主であった祥瓊は、謀反に合い地位を失い両親を失くし、預けられた里家にて貧しい屈辱的な生活を送っていた。彼女もその生活に耐える事が出来ず、その頃に同じ年頃の少女が慶の王となったと聞き逆恨みして景王を妬み、あわよくば王位を簒奪してやろうと慶国を目指す。


 様々な苦悩を抱えた3人が、それぞれの目的の途中で出会うことになる。慶国の大きな反乱に巻き込まれつつ、彼女たちが見るものは。前半は彼女たちの身勝手な悩みにいらいらする事もあるけど、後半はものすごく爽快感あふれる内容になっている。何も知らなかった自分を恥じ、悔い改める祥瓊。人との出会いと別れで、自分を哀れむ事をやめる鈴。3人の精神面での成長がこれでもかというほどよく語られている。
 やがて戦いの中へと身を投じる事になるけれど最後の陽子の活躍が……本当に痺れます。
 今までのなかで一番、格好良いシーンがあって。どれだけ男前なんだ、陽子!鳥肌立ちまくりです。この物語の初めから最後まで本当に面白い。いらいらする場面もあるけれど、でもきっと誰でもそういう事があるのだと考えさせられる。ほんっとうに素敵な作品です。DVDも借りて全巻見たんですけど、このお話は何度も繰り返し見てしまったくらい大好きです。映像で見てみると、また迫力が違いますね。

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