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十二国記 「図南の翼」 

図南の翼―十二国記 (講談社X文庫―ホワイトハート)
小野 不由美
4062552299


 十二国記シリーズ五作目「図南の翼」一冊にまとまってはいるけど二冊分はあるだろうというくらいに分厚い(笑)
 シリーズの中で一番好きかもしれない。(どれもこれも素晴らしい作品なんですけど)初めて読んだときも面白かったけど最近再度じっくり読み直してみたら「こ、こんなにも面白かったっけ!」と改めて実感した作品です。

 舞台は恭国に移って、珠晶(しゅしょう)という少女が主人公です。陽子が王になる70年前のお話。彼女は恭国の商家の娘で、年は若くまだ弱冠12歳。恭国にはこの時王が失く治安は乱れ妖魔も徘徊し国は荒んでいく一方だった。珠晶は豪商の娘だったから、生活も教育も、何もかも不自由なく育っていたがその一方で、彼女は日ごとに悪くなっていく国の様相を見て、一刻も早く国に王を戴かなければならないと思い、自らもその可能性があると信じ麒麟に天意を諮るため彼女は蓬山を目指す。「恭国を統べるのは、あたししかいない!!」(文庫内紹介文より)

 この言葉を読んで、心が震えない訳ないでしょう。なんて自信だ!と思わなかった訳でもないですが、彼女はその意思の力を存分に発揮して道を切り開いていく。

 読んでいく度に、なんて子なんだろうと思いました。裕福な家で育った、そのお陰で食事も衣服も教育も困った事など何一つない。けれど、どうしてそれは自分だけに与えられたものなのか。
 珠晶は僅か12歳とは思えないほど思慮深く利発で、まわりの人間をもどんどん巻き込んでゆく強運の持ち主。気は強いし生意気な所も多々あるけれど彼女を知っていく度に惹かれずにはいられない。大人とか子供とか関係ない。やる前から無理だなんてどうしてわかる!やるべき事をやってー、そしてそれが無理だった時に嘆くなり愚痴を言うなりすればいい。  嘆く前にまず行動を。そういった彼女の考えが、痛いくらいに胸に突き刺さって、色んな面で考えさせられた。実際に彼女は周りに無謀だと思われながらも昇山するのだから。

 妖魔の跋扈する黄海での過酷な旅路を彼女は雇った剛氏とともに歩んでいくことになるけれどその辺りのお話もーー本当に面白い。剛氏・頑丘との出会いで彼女はまた成長していく。年で言えばたった12歳の少女なのに、どうしてこれほど周りの人間を動かしていく力があるのか。他人の事を慮り、行動する事は……とても難しいことだと思う。けれど彼女は自分で考えて果敢に突き進んで行く。最初から最後まで、夢中になって読みました。シリーズの中で一番、勢い良く飽きずに読んでいただける作品だと思います。

 こうやって紹介文を書いてみれば……。十二国記の中ではやっぱり一番好きな作品だなと改めて実感しました^^本当にお勧め!!

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